頸椎ヘルニアの手術を出来るだけやりたくない理由とは

手術をしたヘルニアの説明

頚椎ヘルニアの手術は、避けられるのであれば避けて通ることをおすすめします。

なぜなら、手術によってヘルニアを切除すると椎間板の耐久力が低下し、

その後再発した症状の改善が難しくなってしまうからです。

 

手術でヘルニアを切除するということは、椎間板(椎体)の一部がなくなってしまうということです。

痛みにつながっていた部分を切除することで症状は楽になるかもしれません。

しかし、もともとあった椎体の耐久力は10から8へと減ってしまいます。

その状態でしばらくは快適に過ごせるかもしれませんが、もともとその椎体でヘルニアが発生してしまったのは、日常生活での負荷の積み重ねが原因です。

もちろん加齢や遺伝など他の要因も考えられますが、多くは姿勢の悪さなど習慣的な負荷が要因です。

ですのでそのままヘルニアが出てしまうような生活習慣を続けているとると、耐久力の落ちた椎体が負担に耐え切れず、ヘルニアが再発してしまうことになります。

 

さらに、以前手術で良くなったからと再度手術でヘルニアを切除するとどうなるでしょうか。

椎体の耐久力はさらに落ち、8だったものが6になってしまいます。

2度も手術を行うと、椎間板はとても薄くなってしまいます。

次第に切り取れる箇所も減っていくので、その状態で神経圧迫が起こると予後の悪化は避けられません。

 

手術は治療にあたっての選択肢のひとつで、病院で勧められた方も少なからずいらっしゃるでしょう。

でも、手術をするという判断を下すのは、まず保存療法を試してからでもいいと当院では考えています。

まずは頸椎ヘルニアになる日常生活の原因にアプローチして、それでもダメなら仕方がないと手術は最後の手段としてとっておくことをお勧めします。

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